中世西洋の聖なる響き 〜天上の光を求めて〜
中世ドイツの修道女ヒルデガルト・フォン・ビンゲン作曲の聖歌を、
古楽声楽家の夏山美加恵さんに弾き語りしていただきます。
前半部では、近藤が西洋の宗教音楽と出会い、
歌うことを通じて絵画制作に及ぼしている影響などをお話しします。
9月8日(日)14:00-15:30
歌・演奏:夏山美加恵(古楽声楽家)
トーク:近藤美和
※事前のお申込み不要
[プログラム 〜Hildegard von Bingenの聖歌より〜]
- Karitas habundat in omnia
- Ave generosa
- O beata infantia
- Studium divinitatis – Unde quocumque – De patria etiam earum – Deus enim – Aer enim colat
- Vos flores rosarum
- O pulcre facies
- O viridissima virga
夏山美加恵[古楽声楽家]
名古屋市立菊里高校音楽科卒業。第6回山梨古楽コンクール第3位入賞。オランダにて中世・ルネサンス・バロック声楽アンサンブルの訓練を受け、その後王立デン・ハーグ音楽院にて古楽声楽の修士を取得。オランダ国内外のヨーロッパの古楽祭に多数回招聘された。現在は東京、名古屋を拠点にソロやアンサンブル歌手として中世からバロック時代の音楽にいたるまで幅広いレパートリーで演奏活動を行う傍ら、同時代のレパートリーによる歌唱法、声楽アンサンブルの指導にも積極的に取り組んでいる。モンセラート・アンサンブル、ラス・ウエルガス・ヴォーカルアンサンブル、ムジカ・パラフォニスタ主宰。
Hildegard von Bingen
ヒルデガルト・フォン・ビンゲン(1098-1179)
中世ドイツのベネディクト会系の修道院長。
幼い頃から幻視体験をする。著書「道を知れ(Scivias)」は神からの啓示を受け、幻視体験中に見聞きしたことをまとめたもの。作詞作曲した聖歌は、当時の作曲法にとらわれない独特の神秘的な響きがある。また、薬草や鉱石による病気治癒などにも精通し、自然とともにあるライフスタイルが現代でも人気を集めている。
中世ヨーロッパの装飾楽譜
リーゼン写本(ラインマイン応用科学大学・州立図書館蔵)
Hochschul- und Landesbibliothek RheinMain Hs. 2 – [Riesencodex]