Hildegard von Bingen
中世西洋音楽を歌う会。 先月演奏会を終えて、新しい曲の練習が始まりました。 ドイツの修道女ヒルデガルト・フォン・ビンゲン(1098-1179)によるもの。 幼い頃から幻視体験をし、そこで受けた啓示を文章や絵に起こしていて、曲もその中で生まれたとのこと。音楽の専門教育を受けておらず、当時の作曲法や理論、規則から自由だったようです。 私がヒルデガルトの曲に出会ったのは7年ほど前でしょうか。 ある時、YouTubeにあがってきて、予備知識もなく聴き始めました。美しさと同時に深淵を覗き込むような畏怖も感じます。
彼女が活動していたのはライン河沿いの地域。離れていますが私もライン河沿いに住んでいたので、それだけでも親近感が湧きます。 日本では、薬草や鉱石による自然治癒に通じていた賢女として人気があるそうです。 ヒルデガルトが開いた女子修道院は失われてしまいましたが、彼女の名を冠した修道院があり、いつか訪れることができたらと思います。